避妊・去勢手術
避妊・去勢手術とは、子宮・卵巣あるいは精巣を摘出する手術です。
手術の方法や、メリット・デメリットなど色々な点について疑問をお持ちの飼い主さんも少なくはないと思います。
その疑問にQ&A形式でお答えします!!
Q&A
Q.そもそも手術は必要なの?
A.絶対ということはありません。
が、人間社会で生きていくうえでは十分なメリットがあると考えられます。
Q.手術のメリットは?デメリットは?
A.メリット
- 病気の予防になる
(病気については下の方に記載しています) - 発情によるストレスからの解放
- 妊娠しなくなる
- スプレー行動など一部の行動を抑える効果が期待できる
デメリット
- 太りやすくなる
- 尿もれ(ごく稀)
- 全身麻酔のリスク
Q.麻酔はだいじょうぶ?
A.残念ながら100%安全な麻酔薬はありません。
しかし使用する側が十分な知識・経験のもとで使用することでリスクを限りなく0に近づけていくことは可能です。
当院では、
当院では、
- 体への負担の少ない麻酔薬の選択する
- 鎮静剤や鎮痛剤の使用により麻酔薬の使用を減らす
- 手術前にしっかりとした検査を行う
- 麻酔中の患者さんの状態管理のために専属スタッフを一人配置する
など万全の態勢で麻酔薬を使用するように心がけております。
Q.手術はどんなことをやるの?
A.男の子は精巣を摘出します。
女の子は卵巣・子宮を全て摘出します。
女の子は卵巣・子宮を全て摘出します。
Q.費用は?
A.麻酔・麻酔管理料 10,000円~
手術料 男の子 5,000円~
女の子 15,000円~
検査料 5,000円~
となります。詳しくはお電話でご確認ください。
女の子 15,000円~
検査料 5,000円~
となります。詳しくはお電話でご確認ください。
Q.手術当日の流れは?
A.・朝からごはん抜きで胃の中を空っぽにして病院に来て頂きます
↓
・身体検査、血液検査、レントゲン検査を行い手術に備えます
↓
・手術実施
↓
・日帰りor入院
(日帰りも可能ですが、より万全な状態で退院していただくため翌日の退院を進めています。
そこまでを麻酔管理の一環と考えておりますので、翌日までの入院料は頂いておりません。)
・身体検査、血液検査、レントゲン検査を行い手術に備えます
↓
・手術実施
↓
・日帰りor入院
(日帰りも可能ですが、より万全な状態で退院していただくため翌日の退院を進めています。
そこまでを麻酔管理の一環と考えておりますので、翌日までの入院料は頂いておりません。)
当院の手術の特徴
- 鎮静剤、鎮痛剤の使用により手術のストレスを最小限に!
- 術創はできうる限り小さくすることで痛みや出血を最小限に!
(猫さんなら1~2cm程度です) - 術創は基本的に埋没縫合という方法で皮膚の内側で縫い合わせ、表に糸を出しません。
メリット
痛みや違和感が非常に少なく、カラーをする必要がほぼありません。 (皮膚は表面が特に敏感で、表で縫う一般的な方法だとチクチクとした痛みが気になることがあります。 そしてお腹の糸を気にして舐めたりするのでエリザベスカラーを付けないといけないことも。)デメリット
以前であれば感染の問題などが言われることがありましたが、糸の進歩によりほとんど心配ありません。(当院ではPDSplusという良質な吸収糸を使用しております。) あとは強いて言うなら多少手術時間がかかる事ですが、これも術者の技量でどうにでもなります。写真1 猫さんだと傷は1cmくらいです!
予防可能な病気
子宮蓄膿症 | 子宮内に膿が溜まる病気です。命に係わることも多く、緊急手術が必要となることも多いです。 |
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乳腺腫瘍 | ワンちゃんねこちゃんは脇から股にかけての非常に長い乳腺を持っています。この乳腺に腫瘍ができた場合、広範囲にわたって摘出しなければならないことも少なくありません。 乳腺腫瘍は初回の生理以前に避妊手術を行うことでほぼ100%予防可能であると言われています。 その後生理を迎えるたびに予防の確率は減少していきます。 |
その他 | 卵巣の病気、精巣腫瘍など |
手術について、皆さん多かれ少なかれ不安はあると思います。
上記の事以外でわからないことなどございましたら、どんなに細かいことでもお気軽にご質問・ご相談ください。